インタビュー集「最強クリスティアーノ・ロナウド読本」
2009年3月26日
ピュアな「クライベイビー」
「生まれ育ったのはマデイラ諸島のサン・アントニオ。ホテルもなく有名な荒磯もない片田舎、小さな労働者の町だよ。丘の上の小さな家が俺の生家だ。 (中略) マデイラ島にいた頃は家が貧しくて、母親に買ってもらったサッカーボールはみすぼらしい安物だった。でも、たとえ安いボールでも母が無理して買ってくれたのを知っていたから宝物だった」
クリスティアーノ・ロナウドのインタビュー集「最強クリスティアーノ・ロナウド読本」(安藤正純/訳 東邦出版)。その中で彼は自身の出自をこのように語っている。
クリスティアーノ・ロナウドと聞いて思い出すのが、2004年のユーロで流した涙、それと時折見せるウィンクだ。どちらの仕草もチャーミング。自分の感情を隠すことなく、悲しいときは泣くし、ウィンクしたければする。その様子はピュアで惹かれてしまう。その純粋さを生み出したもの、チャーミングさの理由が、この本を読んで分かったような気がする。
彼が生まれたマデイラ諸島は、言ってみれば「田舎」。事実、クリスティアーノ・ロナウドはリスボンの学校に進学した際、「マデイラの田舎訛り」をバカにされている。言ってしまえば、そういう田舎者だからこそ、自分の感情に素直で、恥ずかしがることもなく泣ける。そして、大スターになった現在も自然体だし、田舎出身であることを隠さない。
クリスティアーノ・ロナウドは、過去の苦しい環境を忘れることもないし、そしてスターである自分を、やたらと卑下することもないのだ。
「俺はスターで誰よりも恵まれた環境にある。人々の期待にこたえること、それが俺のモチベーションだ」
(サポティスタ専属書評家 黄慈権)



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