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ソニーはフットボールのどこに魅力を感じたのか?(前編)

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2005年4月、ソニーはFIFAとグローバルなパートナーシッププログラムの契約を締結した。契約期間は2007年から2014年の8年間で契約総額は当時のレートでおよそ330億円。

これによって、ソニーはFIFAのスポンサーシップとして最高レベルのステータスとなる「FIFAパートナー」の6社のうちの1つとなった。

「FIFAパートナー」は、業界や事業カテゴリー毎に1社のみが選ばれるもので、ソニーは「デジタルライフ」(エレクトロニクスからエンタテインメントまで幅広い事業領域を包括するジャンル)のオフィシャルパートナーとして活動する権利を獲得した。

ソニーはフットボールのどこに魅力を感じたのか? 今回は、ソニー本社にお伺いしブランドマネジメント部の秦英之さんと加藤圭一さんに「SONY×FIFA」のパートナーシップについてお話を伺った。

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【扱うカテゴリーは「デジタルライフ」】
-まずはソニーとFIFAとのパートナーシップについて聞かせください。

 ソニーは、2007年から8年契約でFIFAのオフィシャルパートナーになっています。オフィシャルパートナーというのは、世界で6社しかないトップパートナーで、他の5社はコカコーラ、アディダス、ヒュンダイ、エミレーツ、VISAとなっています。

その中でソニーが扱うカテゴリーは「デジタルライフ」です。以前はフィリップスさんが扱っていたオーディオAV部門、またはこれまで東芝さんが扱っていたITのカテゴリーに加えて、ゲーム、携帯電話、音楽、映画まで、全てをあわせて「デジタルライフ」とカテゴライズされています。

今回のFIFAとの契約の特徴は2つあります。一つは今までが4年単位の契約だったのに対して今回は8年契約となったこと。もう一つはワールドカップ、コンフェデレーションズカップに加えて、女子、U-20、U-17、ビーチサッカー、フットサル、クラブワールドカップ、インタラクティブワールドカップなど、様々なカテゴリーのワールドカップが契約の対象に含まれていること。一番のメインイベントはワールドカップですが、それ以外の世界大会もこれから大きく盛り上げていく上で、どういった貢献が出来るのかということも私たちにとっての大切なテーマとなります。

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FIFAインタラクティブワールドカップではPS3が公式ゲーム機に(左)

【全世界的にここまでリーチがあるのはサッカーだけ】
-ソニーがFIFAとパートナーシップの契約を結んだ意図というのはどこにあるのでしょう?

加藤 まずは、ワールドカップというコンテンツを使ってブランドの露出が一つ。そして、ソニーのエレクトロニクス、ゲーム、携帯、音楽などソニーグループ全体が連携をはかり、サッカーの感動や夢を世界中の人々に伝えたい、新しい楽しみ方を提案していきたい、というのが一つ。また、このような活動を通して、ソニーグループを横断しての相互の連携を確立していきたいというのが一つ。さらにサッカーを通して、企業としてどれだけの社会貢献ができるか。大きく分ければ、そういった狙いがあります。

 ソニー・ヨーロッパはUEFAチャンピオンズリーグのスポンサーを務めていますし、ソニー・イタリアがユベントスのスポンサーをしていたり、それぞれの国や地域でサッカーをスポンサードしてきたことはあります。ですが、全世界で、これだけ幅広いカテゴリーを束ねてソニーとして取り組むのは、今回がはじめてになります。

【サッカーが持つ感動はソニーが伝えたい感動と通じるものがある】
加藤 メディア的な露出でいえば、サッカーほど、多くの方が楽しむスポーツはなかなかありませんし、マーケット的な戦略で語らせていただければ、例えば南米やアフリカなど、これからソニーにとって重要となってくる地域で、サッカーは多くの支持を集めています。世界的な視野でソニーのブランド露出価値や今後のビジネス戦略を考えているものとサッカーの持っている価値が一致しているということです。

 また、サッカーが持つ感動はソニーが伝えたい感動と通じるものがあるということで、お互いの良さを生かして、新しい価値を創造していく。いかに臨場感のあるものを、いかに高画質なものを伝えていくかという映像技術や、音楽や映像、番組作りなどの興行としてのサッカーを際立たせるためのエンターテイメントの部分を含め、サッカーが持っている本質的な魅力を、いかに伝えていくかという部分で我々の持っている技術が生かせるのではないかと思っています。

-一般的な話として、日本では価値観の多様化・細分化が進み、みんなが同じひとつのものに飛びつく、という状況が生まれにくくなったとよく言われますが、世界的な規模で見れば、サッカーにはそういった力があると?

加藤 全世界的にここまでリーチがあるのがサッカーの凄さだと思っています。わかりやすい例で言えば、携帯電話などは、エレクトロニクス製品がそれほど普及してない地域でも普及が進んでいます。そういった地域ではソニー・エリクソンの携帯が活躍していますし、さらにFIFAの活動を通してキャンペーンなどを行えば非常に有効でしょうし、サッカーという強力なコンテンツを通してユーザに対し更に強力にリーチできるのではないかと考えています。

【どうやったらサッカーに更なる付加価値を加えていけるか】
 今、世界を見渡しますと、ソニーグループとFOOOTBALLを繋ぐ活動は各地でこれだけ行われています。

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これはFIFAとの契約だけでなく、それぞれの国で代表やクラブチームをサポートしたり、普及活動をスポンサードしている地域もあります。日本では、JFAのサポーティングカンパニーとなり日本代表のサポートもしていますし、ソニー仙台というクラブチームも持っています。

加藤 我々は企業ですから販促的な効果も期待していますが、サッカーを愛する皆さんも大切なお客様です。ニーズを把握し、この活動を通して、サッカーの発展、社会的な貢献にも繋がればと思って幅広く取り組んでいます。

 サッカーというスポーツは、大きな大会、有名な選手、協会関係者やメディア関係者だけではなく、サッカーを愛する多くの人々によって支えられているわけで、そういった視点も持ちつつ、私たちが持っている技術やノウハウをどうやったら生かしていけるか、ということを常に考えています。

後編に続く
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