南アフリカW杯はテレビのためのワールドカップになる
2009年9月 2日
元NHKアナウンサーで現在は法政大学の教授をつとめる山本浩氏は、2010年の南アフリカW杯は「テレビのためのワールドカップになる」という。
倉敷保雄アナとの対談本「続×実況席のサッカー論」の中で、山本氏は次のように語る。
「今回FIFAは、倉敷さんが話されたような、日本からやってくる人が落としていくお金というのはあまり気にしていないと思いますよ」
「それよりもテレビが大切なんです。治安の不安があるために、多くの人がテレビ観戦する大会になると考えているはずです。南半球での開催で放映時間もヨーロッパ時間とシンクロしているわけですから最高なんです」
「もちろんブラッター会長は今回の大会はテレビのための大会だとは絶対に言いません。絶対に言いませんけど、大会が終わった後、必ずデータの総括をしてテレビの視聴率はこうだったというものを出してきて、我々はIOCを超えてますよとアピールしてくると思うんですよね」
山本氏はこのように語り、ホテルの問題や治安の問題を理由に観戦のためのお客さんがあまり南アフリカを訪れなかったとしても、FIFAにとって痛くもかゆくもないという。
「その分、FIFAはテレビ放送については力を入れると思いますよ。カメラワークにしても、2002年大会から契約を結んだHBSという組織が、世界から選りすぐりのスタッフを集めて映像を作りますから。南アフリカワールドカップは、テレビで楽しみましょう」
山本氏の発言を受けた倉敷アナは「出版社もガイドブックなんかより、自宅でテレビで楽しむ方法を紹介した本を作った方がいいんじゃないですか(笑)」と返す。
自宅でテレビで楽しむワールドカップ。結果的には、その方がより多くの人にとって身近に感じる大会になるのかもしれない。



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