今年のベンフィカはここ数シーズンとは何かが違う
2009年9月10日
一般的に3強というイメージが強いポルトガル・リーグ、“Liga Sagres”。しかし、2005-2006シーズンからはポルトが4連覇を達成。その間、2位も4シーズン続けてスポルティングという状況下で、ちょっとライバルに遅れを取り始めているのが古豪ベンフィカです。
タイトル獲得数は最多ながら、最後にリーグ優勝したのは2004-2005シーズン。予備予選に何とか勝ち続け、チャンピオンズリーグには出場していたので、そこまで弱体化している印象はなかったかもしれませんが、とうとう一昨シーズンは4位まで順位が下降。昨シーズンは3位に返り咲くも、リーグ自体のランキング低下に伴って2年連続でチャンピオンズリーグ出場権を喪失。監督も6シーズン連続交替と迷走中で、クラブマスコットの鷲・ヴィクトリア(9歳♀・カナダ生まれ)も堂々と大空を飛びにくくなっているかもしれません。
さすがに危機感を感じ始めたフロント。今シーズンはちょっと本気になって選手を呼び始めると、なんとも魅力的なメンバーが意外な程に続々と集まり出しました。まず、全身ドルチェ&ガッバーナのコーディネートを好む(Foot!調べ)サビオラ。バルサ以降は、モナコ、セビージャでもそこそこの結果を出しながら、なぜか加入したレアル・マドリーでは不遇に次ぐ不遇。そんなもはや27歳になったコネホちゃんが求めた新天地はポルトガル。リーベル時代の盟友であり、バレンシア暮らしですっかりパエージャに一家言を持つようになった(Foot!調べ)アイマールとは、クラブレベルでいうと実に9年ぶりの再会。共に2007年以降は遠ざかっている代表復帰も視野に、コンビ復活が期待されます。
ブラジルからも、今年5月の初招集以降は完全に代表へ定着したラミレスが初の海外赴任地にベンフィカを選択。プロデビューからたった2年。伸びしろはまだまだ十分です。さらに同じくブラジルの新星、常に代表入りが噂されるFWケイリソンは移籍したばかりのバルセロナからレンタルでの加入。コリチーバで頭角を現し、パウメイラス移籍後半年で一気に欧州王者のドリームチームへ。経験を積めば、リーグ得点王も狙えるかもしれません。
また、レジェスと入れ替わりでスペインからやってきたのは、U-17以降の年代別代表を全カテゴリーで経験しているハビ・ガルシア。フアンデ・ラモス政権下のレアル・マドリーでもシーズン終盤は出場機会を得て、経験を積みました。加入後、ここまで全試合に出ていることを考えればレギュラーを確保したようです。
昨シーズンからの在籍組にも、J SPORTSがアルゼンチンリーグを放送していた頃にニューウェルスで点獲りまくってた、パラグアイ代表のストライカー、オスカル・カルドソ。
北京オリンピックの優勝決定ゴール男としてそこそこ有名なディ・マリア。そしてチームのキャプテンであり、いまだに代表キャップを伸ばし続けているヌーノ・ゴメスと、とにかく攻撃のタレントは豪華絢爛。正直、ちょっと気合入れ過ぎて戦力余剰気味になったため、ケイリソンやヌーノ・ゴメスもスタメン出場は難しいような状況です。
開幕したリーグでもここまで2勝1分けと上々の滑り出し。3節のセトゥバル戦では、オスカル・カルドソのハットトリック含む攻撃陣揃い踏みで、8対1と大勝。ここ数シーズンとは何かが違うベンフィカ。今シーズンの彼らはヨーロッパの密かな主役候補かもしれません。チャンピオンズではなくヨーロッパ・リーグですけど。
なお、今週のFoot!はそんなポルトガル・リーグで奮闘するマリティモの相馬崇人選手を訪ねて、亘さんがマデイラ島に上陸した模様をご紹介。C・ロナウドの生家も撮影してきています。お楽しみに!
土屋雅史(J SPORTS「Foot!」)


このエントリーのはてなブックマーク (-)についたコメント



