サッカー戦術クロニクル2 消えた戦術と現代サッカーを読む
2009年9月22日
9月2日、「サッカー戦術クロニクル2」を出版した西部謙司さんに話を聞いた。
--戦術クロニクル2が9月2日に発売となりました。2を出す予定は最初の段階からあったのでしょうか?
西部:元々は2を出す予定はありませんでした。実はあまり乗り気じゃなかったんですが、担当編集者からの強い要望を受け、押し切られる形で(笑)
--1は非常に売れたみたいですね。西部さんの作品の中でもヒット作になりました。その要因はどこにあると思いますか?
西部:まったくわかりません。
--サッカー本では戦術ブームが昨年はありました。
西部:杉山さんの4-2-3-1があったから売れたんじゃないですかね。パイオニアがいて、2匹目のドジョウがいて、だから3匹目もあるんじゃないの?っていう思惑でしょ(笑)
--以前お話しを聞いたとき、戦術クロニクルのような本は楽に書けるとおっしゃっていましたが。
西部:これは自分の頭のなかにあるものを書くだけなんで楽ですね。例えば、小説書くんだったらアイディアを自分で考えないといけないし、文章の構成も考えないといけない。
--では2は何について書こうと始めたのでしょうか?
西部:実は書くことがあまりなかったから、乗り気じゃなかったんですよね(笑)2を書けと言われても何を書けばいいの?と、悩んだんですが、1で書けなかったものを2で書きました。
--全チャプターを通しての共通点は“メインストリームになれなかった戦術”というふうに、読んでいて思ったのですが。
西部:そうですね。トータルフットボールの流れに入れるにはちょっと厳しいという戦術を取り扱いました。
--最近の西部さんは戦術ライターという評価がありますが。
西部:自分では全くそう思いませんが、評価は他人がするものですからね。
--僕は西部さんの文は技術と戦術を切り離してないのが特徴だと思うんですよね。
西部:そうなの?
--技術をおざなりにしては戦術はうまくいかないじゃないですか。
西部:それは当たり前ですね。
--ただ他の戦術本では技術がおざなりにされているところがあります。
西部:それは書くか、書かないかの違いじゃないのかな。書かない人は、当たり前のことだからあえて書かないんじゃないかな。僕の場合は一応書いておこうと。
--今回の本の中でも西部さんらしいわかりやすい独特の表現がありました。“フェルナンド・トーレスとカカーのドリブルは芝生を刈り取る”と表現されていて、これはうまい表現だなぁと思ったのですが。
西部:実際に芝生めくれちゃっているよね(笑)
--最後に簡単に本のPRをしてください。
西部:1を買った人には、1でカバーできなかった戦術をとりあげています。2から買うかたがいれば是非A面も聞いてねとうい感じですかね(笑)




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