仙台カップ、来年は是非、東北代表の復活を期待したい
2009年9月25日

今年で7回目の開催となった仙台カップ国際ユースサッカー大会。Foot!ではなぜか2003年、2005年、2007年、2008年、2009年と飛び飛びで取材を敢行しています。今やユース年代における国際大会としての地位を確立し始めている仙台カップですが、これまでにもヨーロッパからはイタリア、クロアチア、フランスと強豪国が来日。未来のスター候補が仙台から巣立つという実績もいくつかできてきました。
イタリアからは、ローマで頭角を現し、今やイタリア代表にも招集されているマルコ・モッタが2003年、2004年と連続出場。同じく2004年には、今月5日のワールドカップ予選・グルジア戦のスタメンCB、ドメニコ・クリシートも来日していましたが、何と当時は控えメンバー。1試合もスタメン出場することなく大会を終えています。
2005年のみ参加のクロアチアからは、ニコラ・カリニッチがEURO2008の代表メンバーに。今シーズンからはブラックバーンに活躍の場を移して、早くもリーグ戦2試合に出場。彼はJ SPORTSでも見ることができますね。
同じプレミアで言えば、2007年のフランスにダヴィッド・ノグという長身FWが出場していて、取材に行ったブラジル戦でゴールを決めていたんです。ノグという名前で全然ピンと来なかったのですが、最近気付きました。現在知られている名前は“エンゴグ”。リヴァプールの貴重なサブFWとして、今シーズンのリーグ戦でも既にゴールを決めています。“ノグ”、確かに読めなくもないですねえ。
また、全大会皆勤賞のブラジルからは、言わずと知れたミランのエース・パトが2006年大会で4ゴールを奪う活躍を見せ、数ヵ月後にはクラブワールドカップで再来日。また、その2006年にMVPを獲得したのは今やアーセナルでレギュラーを確保しているデニウソン。他にも、北京五輪代表の正GKレナン、先日フル代表デビューを飾ったジエゴ・タルデリ、リヴァプールで定位置を掴みつつある2005年大会MVPのルーカスなど、挙げていけば枚挙に遑がありません。
こんな非常に楽しい仙台カップなのですが、昨年から残念なことが1つ。それは、大会の目玉でもあった東北代表の出場がなくなってしまったことです。2003年には3戦全敗と力の差を見せつけられたものの、2004年は日本代表を撃ち合いの末に4-3と撃破。翌2005年には、カナダで行われたU-20ワールドカップの主力となる安田理大、内田篤人、槙野智章らを擁した日本代表に5-2と文句なしの快勝を飾り、2007年にも優勝したフランスと引き分け、ブラジルと日本を共に破ってしまっての堂々2位と、十分すぎるほどの成績を残してきました。
個人で見ても、山本脩斗(盛岡商業、現磐田)、萬代宏樹(福島東、現磐田)、遠藤康(塩釜FC、現鹿島)、小澤竜己(青森山田、現ガイナーレ鳥取)、下田光平(秋田商業、現水戸)など、後に年代別代表へと呼ばれることになる逸材も躍動。既にフル代表にまで上り詰めた香川真司もFCみやぎバルセロナ所属時の2005年大会に出場し、クロアチア相手にゴールを決めるなど実力を発揮して、MIP賞に輝いています。
そして何より魅力的だったのは、東北代表を応援するスタンドの一体感。会場に訪れた、おそらくベガルタサポを中心とした方々が東北代表に送るコールもシンプルで、その分かりやすさ故に盛り上がりも抜群。あれが大会の雰囲気作りに一役買っていたのは間違いありません。昨年はU-20ワールドカップへの強化ということで、カテゴリーもU-19に引き上げられたため東北不在もやむなしでしたが、今回は再びカテゴリーがU-18に戻った中での不参加。やはりここ2年はピッチレベルで撮影していても、ユアスタの雰囲気も含めて、やや寂しい感じは否めません。
先日、Foot!でもご紹介した、U-20日本代表が参加したアルクディア国際ユーストーナメントでも、やはり一番盛り上がっていたのは地元に近いレバンテやバレンシア、ビジャレアルのユースが試合をしている時だったと聞きましたし、仙台カップ以上に歴史のあるSBSカップも、必ず静岡県から単独の高校や静岡ユースが参加しています。大会の活性化には地元チームの活躍が不可欠。来年は是非、東北代表の復活を期待したいと思います。
なお、今週のFoot!はその仙台カップ最終日の模様をお届け。話題のガエル・カクタ選手のプレーシーンもご紹介します。そして、おなじみ藤原さんインタビューコーナーには超重鎮のマリオ・ザガロが登場。お楽しみに!
土屋雅史(J SPORTS「Foot!」)
WORLD SOCCER NEWS「Foot!」
初回放送は毎週金曜23:00-24:00。


このエントリーのはてなブックマーク (-)についたコメント



