99年WY準優勝メンバー18人中12人がフル代表に
2009年12月25日
【99年WY準優勝メンバー18人中12人がフル代表に】
先日、U-20日本代表とU-20韓国代表のゲームが行われ、日本が逆転で勝利しましたが、この世代は昨年のアジア予選で敗れたため、今年開催されたU-20ワールドカップの出場が適わず、世界の経験が足りない世代だと言われているようです。
過去、U-20日本代表で最も結果を残したのは、言わずと知れた黄金世代が出場している1999年ワールドユースの準優勝。この時のメンバーは18人中12人がフル代表まで辿り着いています。
イメージとしてはトルシエがそのままU-20からフル代表にどんどん引き上げた感もありますが、ジーコ以降に初めてフル代表に呼ばれたのが、手島和希、加地亮、遠藤保仁、永井雄一郎、播戸竜二と5人もいますし、トルシエに呼ばれた7人も、大半はその後も代表に定着していた選手ばかり。決してトルシエの寵愛だけで、代表としての実績を積み上げてきた世代ではないことは、数字的にも証明されています。
U-20ワールドカップ、ひいては世代別世界大会を経験したか否かが将来に繋がるような風潮も少し感じることがあるんですけど、では世代別世界大会で結果を残した選手たちが、果たしてその後どうなっているかは興味が湧くところです。
【優勝したスペインは、フル代表に選出された選手6人】
そこで、1999年のワールドユースで日本を破り、優勝を成し遂げたスペインU-20代表の選手たちのその後を調べてみると、驚きの結果が。なんとメンバー18人中、のちにフル代表にまで選出された選手は、たったの6人。
しかも代表キャップ数を二桁まで乗せているのは、マルチェナ、チャビ、カシージャスの3人だけ。さらに言うと、カシージャスは当時飛び級で選出されており、過去1試合だけ代表キャップを持つアランスビアの控えだったんです。
海外で考えると、「どうせトップチームで活躍している選手はU-20なんて選ばれないんだから」という懸念もありそうなので、1979年と1980年生まれ(1999年ワールドユースの主な対象世代)で、2006年のドイツワールドカップ終了以降、この約3年半の間にスペイン・フル代表へ選出された選手を見てみると、80年生まれのグイサとロポ、この2人のみ。
ワールドカップ本大会にメンバー入りしたのも、2002年のチャビと、2006年のチャビ、マルチェナのみ。ことフル代表に関しては谷間の世代だと表現しても過言ではないような未来が、彼らを待ち受けていたことになります。
28歳から30歳になっている18人の現在を見てみると、スペインの1部でプレーしているのが9人、2部が3人、3部が1人、オランダ1部、イングランド2部、無所属が共に1人ずつで、既に2人が引退。また、当時のU-20日本代表18人の現在は、J1が10人、J2が2人、フランス1部とドイツ1部が1人ずつ、関東1部が1人、静岡県1部が1人で、2人は引退しています。(12月24日時点)
このデータがすべてだという気はありませんが、世界を制したU-20世代の行方という面では、興味深い1つのケースなのではないでしょうか。
【結果を出した世代が、そのままいいキャリアを積むことができるとは限らない】
また、2001年以降のU-20ワールドカップ優勝国で見てみると、2001年のブラジルは18人中7人がフル代表まで到達。以下、2003年のアルゼンチン代表は18人中10人。2003年のブラジル代表は20人中6人。2005年のアルゼンチン代表は21人中7人となっています。
特にアルゼンチンやブラジル、スペインは世代別大会でも結果を出す国の常連というイメージがあり、実際結果も出しているんですけど、その時はメンバーに選出されてない選手が、後々一気に花開くケースもままあります。
そもそもU-20やU-17ワールドカップに臨むチームというのは2年単位で結成して区切られる訳で、20人が本大会に出場できるとしても、3大会のメンバーだけで軽く60人。フル代表なんて全世代の中から20人前後しか選出されない訳ですから、必ずしも結果を出した世代が、そのままいいキャリアを積むことができるとは限らないですよね。
また、国によって傑出した個が出現するタイミングや、分母の大きさ小ささはあるにせよ、いわゆる“落選をバネに”のような選手も世界中にはたくさんいるわけで、そういう選手が活躍するのも、サッカーの非常に面白い部分だと思います。
なお、今週のFoot!は前回の放送時に相当な反響を頂いた、“ヘリングスさんのGKレッスン第2弾~リアクション・シュートへの反応編~”をお届けする予定ですのでお楽しみに!
WORLD SOCCER NEWS「Foot!」
初回放送は毎週金曜23:00-24:00。


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