達海猛みたいな監督は、今後出てくるのか?
2010年2月26日
今週もUEFAチャンピオンズリーグは、決勝ラウンドのベスト16が開催。中でもCSKAモスクワに移籍したばかりの本田圭佑は、いきなり1トップ下でスタメン出場。何度もチャンスを創出するなど、存在感を発揮していました。
そんなCSKAモスクワを率いているスルツキー監督は弱冠38歳。他にも、ペップは39歳、レオナルドは40歳と、ベスト16に残っているクラブにも、いわゆる青年監督が目立ちます。そこで、今回はこの16クラブの監督の年齢を一覧にしてみました。データは【クラブ】監督名 誕生日・年齢です。
【UEFACLベスト16進出クラブ監督一覧】
【ボルドー】ローラン・ブラン 1965/11/19・44歳
【バイエルン】ルイス・ファン・ハール 1951/8/8・58歳
【マンチェスターU】アレックス・ファーガソン 1941/12/31・68歳
【CSKAモスクワ】レオニード・スルツキー 1971/5/4・38歳
【レアル・マドリー】マヌエル・ペジェグリーニ 1953/9/16・56歳
【ミラン】レオナルド 1969/9/5・40歳
【チェルシー】カルロ・アンチェロッティ 1959/6/10・50歳
【ポルト】ジェズアルド・フェレイラ 1946/5/24・63歳
【フィオレンティーナ】チェーザレ・プランデッリ 1957/8/19・52歳
【リヨン】クロード・ピュエル 1961/9/2・48歳
【バルセロナ】ジョゼップ・グアルディオラ 1971/1/18・39歳
【インテル】ジョゼ・モウリーニョ 1963/1/26・47歳
【セビージャ】マノロ・ヒメネス 1964/1/21・46歳
【シュトゥットガルト】ホルスト・ヘルト 1969/12/9・40歳
【アーセナル】アーセン・ベンゲル 1949/10/22・60歳
【オリンピアコス】ボジダル・バンドヴィッチ 1969/8/30・40歳
【ファーガソン監督は松本育夫監督と同い年】
40歳以下が5人もいるんですけど、60歳以上も3人いらっしゃるので、16人の平均年齢としては49.3歳という数字が出ました。ちなみに、サー・アレックス・ファーガソン監督はなんと1941年生まれ。これ、太平洋戦争が始まった年ですよ。同級生には萩本欣一、石坂浩二、渡哲也、ラッシャー木村が!いやはや、凄い情熱です。
ちなみに、2010年のJリーグ37クラブ全監督もチェックしてみると、最年少は水戸の木山隆之監督で38歳。同学年に福岡の篠田善之監督がいて、同じく38歳。逆に最年長は鳥栖の松本育夫監督で68歳。こちらもファーガソン監督と同い年!衰えない情熱には頭が下がるばかりですね。
なお、37人の平均年齢は48.9歳。J1で指揮を執る18人の平均が49.2歳で、J2の19人平均が48.6歳。ほぼチャンピオンズリーグに出場している監督の平均と変わらない数字が出ました。
ただ、大きな差が出ている数字も。それは、何歳で監督キャリアをスタートさせたか。定義としては、いわゆる大人のトップチームを初めて率いた年齢を基準にさせてもらいました。以下、チャンピオンズリーグのベスト16進出クラブ監督の数字です。
【監督キャリアをスタートさせた年齢の一覧】
【ボルドー】ローラン・ブラン 41歳
【バイエルン】ルイス・ファン・ハール 39歳
【マンチェスターU】アレックス・ファーガソン 32歳
【CSKAモスクワ】レオニード・スルツキー 29歳
【レアル・マドリー】マヌエル・ペジェグリーニ 34歳
【ミラン】レオナルド 40歳
【チェルシー】カルロ・アンチェロッティ 36歳
【ポルト】ジェズアルド・フェレイラ 35歳
【フィオレンティーナ】チェーザレ・プランデッリ 36歳
【リヨン】クロード・ピュエル 37歳
【バルセロナ】ジョゼップ・グアルディオラ 36歳
【インテル】ジョゼ・モウリーニョ 38歳
【セビージャ】マノロ・ヒメネス 36歳
【シュトゥットガルト】ホルスト・ヘルト 39歳
【アーセナル】アーセン・ベンゲル 34歳
【オリンピアコス】ボジダル・バンドヴィッチ 40歳
【3.5歳近くキャリアスタートに差がある】
スルツキーは20代でキャリアをスタート。一方、最年長スタートのブランは38歳まで現役を続行したことを考えれば、この年齢からというのも頷けます。他の監督も軒並み30代、遅くても40歳までには、ほぼ全員が監督を始めていたことがわかりました。16人の平均監督スタート年齢は36.4歳です。
翻って今年のJリーグで指揮を執る37人の内、30歳代でJリーグの監督を経験しているのは、高畠勉(川崎、以下クラブ名は就任当時・39歳)、反町康治(新潟・36歳)、長谷川健太(清水・39歳)、三浦俊也(大宮・36歳 ※監督キャリアのスタートはJFL時代の水戸・34歳)、木山隆之(水戸・35歳)、篠田善之(福岡・37歳)、高木琢也(横浜FC・38歳)、ファンボ・カン(大分・39歳)の8人のみ。
Jリーグ以外では、城福浩(富士通川崎・34歳)石崎信弘(NEC山形・36歳)、影山雅永(マカオ代表・38歳)松本育夫(東洋工業・34歳)、与那城ジョージ(読売クラブ・35歳)の5人となっています。
結果、外国人監督9人を除いた28人の平均監督スタート年齢は、39.9歳でした。つまり、チャンピオンズリーグでベスト16に入るような監督たちとJリーグの監督たちでは、あくまで今年のサンプルではありますが、だいたい3.5歳近くキャリアスタートに差があることになります。
なお、9人いる外国人監督の平均は、49歳で監督になった鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督を含めても、36.2歳。張外龍、ドラガン・ストイコビッチ、ファンボ・カンという、Jリーグで監督業を開始した3人を除く6人での平均は、34.1歳になりました。
【若い指導者がJリーグで指揮を執るのはハードルが高い】
今年、Jリーグで監督としてのキャリアをスタートさせるのは、全部で4人。平均年齢は46.5歳で、最年長は横浜FMの木村和司、51歳。最年少は新潟の黒崎久志、41歳です。
この数字をどう捉えるかは色々と意見が分かれる所だと思いますが、最近はライセンスを持っていても、“監督”という意味での経験がない若い指導者が、特にJリーグで指揮を執るというのは、非常にハードルが高いんだなあと改めて感じました。「ジャイアントキリング」の達海猛みたいな監督は、今後出てくるんでしょうか。
なお、今週のFoot!は番組初登場となる福西崇史さんをお迎えして、“チャンピオンズリーグ&ヨーロッパリーグ決勝ラウンド1回戦ハイライト”をお送りしますので、お楽しみに!
WORLD SOCCER NEWS「Foot!」
初回放送は毎週金曜23:00-24:00。


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