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ユナイテッドは常に前に進んでいく一台のバスである

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マンチェスター・ユナイテッド クロニクルより

仁義に背いても、たとえ二重契約の謗りを受けても獲りたい選手は獲る。ファーガソンはハイジャックさながらの取引でロイ・キーンを獲得した。

その夏、ファーガソンはノッティンガム・フォレストの若きミッドフィールダー、ロイ・キーンを買った。彼こそは、ユナイテッドがカントナに負けず劣らず重大な影響力を及ぼすと期待されたプレーヤーだった。

ただし、キーンに限ってはカントナのように熨斗(のし)付きで頂戴できたわけではない。ファーガソンとエドワーズは、この獲得を取り付けるためにどんな手段も厭わない構えだった。タフで闘志あふれる屈強なキーンは、年をとったブライアン・ロブソンに代わる完璧なリーダーになり得る器だった。なにしろ、前シーズンに対峙した折、そのロブソンを子ども扱いしたのみならず、アンフィールドでのデビュー戦では「貴様、何をじろじろ見てやがる」と噛み付いてジョン・バーンズを驚かせた男である。

だが、彼を熱烈に崇拝していたのはユナイテッドだけではなかった。鉄鋼ビジネスをあっさりと売り払い、生まれながらに愛情を注いできたクラブに湯水のごとく資本を投下してきたジャック・ウォーカーの肝煎りで躍進著しいブラックバーンが、突如としてキーン獲得のポールポジョションに立ったのである。

ファーガソンがオールド・トラッフォードに足場を築いている間、リヴァプールに三度のリーグ優勝と二度のFAカップ制覇をもたらしたケニー・ダルグリーシュは、早々と着地に成功したはずだった。彼はキーンと直接、口頭で合意に達していたのだった。しかし、ファーガソンは歴史的により優れたユナイテッドの品質保証印を手際よく使ってキーンの野心をくすぐり、ハイジャックさながらに取引をまとめてしまう。

激怒したダルグリーシュは、監督のルールブックに厳然と存在する"道義的な掟"を破ったとしてファーガソンを糾弾した。が、ファーガソンは意に介さなかった。彼にとってキーンとは、仁義に背いても、たとえ二重契約の謗(そし)りを受けてもなお、価値ある賞品だったのだ。

最終的にユナイテッドが支払った移籍金、当時のイングランド史上最高額375万ポンドは、ファーガソン一世一代級の投資を証明するものだった。これによって、彼はライバルたちと己(おの)がドレッシングルーム双方に重大なメッセージを送ったのである。たった一度きりのタイトル獲得で満足などしてなるものか! そこには、より高く、より多くを目指すハングリーな監督、勝利に憑かれ、その虜になった一人の男の姿があった。

彼は決意していた。あとは自然に未来が開かれていくものだと思い込んでしまう罠には落ちるまい、それまでユナイテッドを率いてきた多くの者たちが犯した同じ罪を犯してはならない、と。その決意は、シーズン開幕に当たってプレーヤーたちに授けた短い訓辞に要約されている。

「ユナイテッドは常に前に進んでいく一台のバスである。乗り込んで心ゆくまで旅を楽しむか、降りて去っていくかは君たち次第だ。君たちの席を虎視眈々と狙っているプレーヤーはごまんといる。何が起きようと、君たちがいようといまいと、バスは進んでいく」(16章 気障で気になる異邦人より)

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ときは1878年、産業革命の主戦場、人呼んで“Dirty Old Town”マンチェスター。当地の鉄道員たちによって、泥と粉塵とスモッグに覆われた界隈に「より良きモラル」をもたらすべく結成されたフットボールチーム、その名は『ニュートン・ヒース』。通称“異教徒たち”はその後『マンチェスター・ユナイテッド』と名を変え、数多の苦難の歳月を乗り越え、数多の伝説のスターたちを歴史に刻みつけてきた。この至高のクラブは今日、世界有数の華やかな成功の象徴たる「夢の劇場」を舞台に、地球レベルに広がる熱いファンの注目を集めて、未だ成長を続けている。本書は、その130年にわたる史実の一部始終―――純正“超劇的エピソード”を満載した壮大な大河ドラマの集大成である。

●「マンチェスター・ユナイテッド」の名称を進言し、父なる名将マット・バズビーをリクルートした功労者とは?
●初期のスーパースター、ビリー・メレディスの“粋な”トレードマークは?
●1909年にクラブ史上初めて制覇したFAカップのトロフィーをクラブオフィスから盗み出したのは誰?
●20世紀半ばの大スター、チャーリー・ミトゥンは何故に脱退したか?
●世に言う「ミュンヘンの悲劇」を引き起こす元凶となった“対立”とは?
●若きボビー・チャールトンが脱帽したクラブ史上最高のスターの素顔とは?
●不滅の一シーズン46得点を誇るデニス・ローの退団直前の給料額は?
●ジョージ・ベストが常識破りの大スターに躍り出るきっかけとなった“ソンブレロ事件”とは?
● そのベストよりも早く、史上初めてファンクラブができたプレーヤーとは?
●カナダのクラブからスカウトされ、わずか1試合出場のみでユナイテッドから放出された、後のイングランド代表プレーヤーは誰?
●70年代前半に活躍したゴードン・ヒルがラジオ番組で披露した特技とは?
●スティーヴ・コッペルと同じ学校に通っていた不世出のスターとは?
●70年代を率いたトミー・ドカティーを解任に追い込んだ“ロマンス”とは?
●80 年代にユナイテッド乗っ取りを図った伝説のメディア王の正体は?
●ファーガソンの代名詞“ヘアドライアー”を最初に公言したのは誰?
● “カンフーキック事件”判決後、カントナが記者会見で述べた名台詞とは?
●怒れるファーガソンの蹴り上げたブーツがベッカムの額を直撃したとき、それを目撃したバルテズが真っ先に行ったこととは?
●決別直前のロイ・キーンがカルロス・ケイロスに浴びせた痛烈な苦言とは?
●2008 年5月下旬のモスクワで飛ぶように売れた土産物とは?



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コメント

グレーザーが、ルーニーを売らずに適切な補強をすれば、
ユナイテッドは今後も栄光の歴史を続けるであろう。
今のクラブは、グレイザーの金融装置になってる。負債を押し付けられて、さらに14・5%の債券まで発行させられているのだからね。選手の売却・購入で資産をフローし続けなければ持たなくなってる。まさに動き続けるバス、だよ。皮肉なことに。
巨人ファンの総数が7000万人と言われるからマンUと同じレベルだね
>>3
東京に住んでても、巨人ファンどころか野球ファンにもたまにしか遭遇しないレベルだが、きっと北関東あたりに5000万人くらいいるんだなきっとw
>>4
まあでも東京ドームが連日5万人前後集まってるのはすごいよ。
それより、レバレッジバイアウトは規制した方がいいよね。
マンU、F1といいこと無いよね。
チケット代値上げ、分配金(選手育成)減額だし。
ソフトバンクも2014年までに3兆(ボーダフォンで2兆)の
借金を返済するって言い張ってるけど、無理だと思う、
日本みたいに、ガチガチに保護してもゾンビ企業が増えるし、
ルール無用にするとゾンビにされる、、、
難しいもんだ。
開幕12連敗という欧州5大リーグワースト記録を持ってるのは、マンチェスターユナイテッドなんだけどね・・・。
>5
なんか頭良さそうなこと言ってる気かもしれんが、言葉が間違っている上に、言ってることが支離滅裂。
難しいもんだ。
>7
まぁ、細かいことは言わずに一杯やろうやw

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