急成長した日本サッカーはなぜ伸び悩んでいるのか?
2010年3月24日
90年代以降に急成長した日本サッカーは、ここに来てなぜ伸び悩んでいるのか? 再び成長期に入るために何が必要なのか? サポティスタ・岡田康宏の新刊「日本サッカーが世界で勝てない本当の理由」(マイコミ新書)が本日発売となりました。さっそくリブロ別府店さんからいただいた感想を紹介します。
Webサイト「サポティスタ」の岡田康宏氏が著した『日本サッカーが世界で勝てない本当の理由』(マイコミ新書)は、日本サッカーが強くなった過程を社会現象と照らして検証し、現在の問題点と可能性を提示しています。もうすぐ発売!否定するだけで代案・提案の無い本には飽きました。「日本サッカーが世界で勝てない本当の理由」感想と反応(toggeter)
今回の本では、ピッチの中の問題から始まって、それを支える環境や文化、ビジネスに教育、そういった面まで含めて、いかに社会を巻き込んでサッカーの裾野を広げていくか、といった話を実例を多数盛り込んで紹介しています。全体の章立ては以下の通り。
第1章 日本人はサッカーの本質を知らない
第2章 日本サッカーは世界とどう戦うべきか?
第3章 黄金世代を超える選手をどうやって育てるのか?
第4章 人と社会をつなぐ地域のスポーツクラブ
第5章 Jリーグとともに根付き始めたサッカー「文化」
第6章 百年遊べるサッカーの魅力
目次はこちら。
第1章 日本人はサッカーの本質を知らない
日本人はフットボールの「フ」の字も知らない
サッカーをゲームとしてシンプルに捉える
良く走るけど賢さが足りない
自分の手牌だけを見て麻雀を打っているようなもの
どこでどれだけリスクを取るのかがサッカーの肝
ロナウジーニョをディフェンスに回らせる
試合は何らかの形で均衡が崩れるところから動きだす
FWが点を取らなくてもチームは勝てる
ゴールに流し込むイメージで
なぜ日本人はシュートを打たないのか
岡田監督と「秘密の鍵」
トルシエ監督が開いた「秘密の扉」
宮本恒靖の「造反」
「個」と「組織」は対立概念ではない
第2章 日本サッカーは世界とどう戦うべきか?
日本にはすでに独自のサッカースタイルがある
勤勉で愚直な日本サッカー
献身的なプレースタイルを武器に
日本選手の長所を最大限に生かした「ワーワーサッカー」
日本の長所を生かしたサッカーをするためには外国人監督が望ましい
日本サッカー界には歴史の積み重ねがない
一貫して一貫性がない日本代表監督選考
日本サッカー協会は世界の壁に跳ね返された現実を見せていない
日本のサッカー関係者は「社会」が見えていない
岡田監督が目標を「ベスト4」と語るわけ
もっと走れ、もっと戦え、もっとリスクを冒せ
現状の日本代表チームでは、とてもW杯で戦えない
弱者の戦略を徹底できるかがカギ
日本人だけで戦うワールドカップ
第3章 黄金世代を超える選手をどうやって育てるのか?
壁にぶつかる日本の選手育成
豊かな国の戦い方
教えるのではなく、考えさせる。やらせてみて、見守る
サッカーを「みんなのもの」にすることが必要
成長のカギは「自分で自分を磨く力」
成功への道は一つではない
育成年代には人を育てることのスペシャリストを
10年後に効いてくる注射
サッカーを「教育」の枠に閉じ込めるな
「サッカーを読む」力が不足している
世界と互角に戦うためにはスポーツバカでは通用しない
サッカーが社会を変えていけると信じている
第4章 人と社会をつなぐ地域のスポーツクラブ
「勝利」「普及」「市場」の大きな三つの柱
いつまでもあると思うな170億
スポーツが社会のインフラになっていない
サッカーが社会に根付くことでの社会のメリット
愛媛にJリーグが出来れば、そこがディズニーランドになる
試合は地元のお祭りでありスタジアムはランドマークに
日常生活とつながるスタジアム作り
人と社会をつなぐ存在としてのスポーツクラブ
家族・仕事が最優先。できる範囲でフットサル
VIPルームにはビジネスチャンスが転がっている
地域のスポーツクラブは「グローバル」と「ローカル」をつなぐ
いつでも、どこでも、だれでも楽しめるフットサル
第5章 Jリーグとともに根付き始めたサッカー「文化」
サポーターは「消費者」ではなく「文化の担い手」
「大人のサークル活動」であるサポーター共同体
サポーター共同体は世代や性別を超える
浦和レッズはなぜ成功したのか
浦和にはサッカー文化の土壌があった
チームは負けても俺たちは負けない
「サッカー」「ビジネス」「地域」の三つを押える
草サッカーからでもJリーグのトップになれる
すでに地域に根付いている共同体との連携を進める
親会社の撤退で地域に根ざした市民クラブへ
野球に比べればまだまだ支持基盤は薄いし歴史は浅い
第6章 百年遊べるサッカーの魅力
スポーツビジネスの六つの特徴
ファンの忠誠心の高さがサッカービジネスの最も大きな特徴
戦力の不均衡は前提、与えられた条件の中でのベストを
サッカークラブほど潰れないものはない
「体験」に勝るコンテンツはなし
百年遊べる遊び
中田英寿、名波浩が示した可能性
日本が将来、W杯優勝を争うような国になるために
未完成が故に日本サッカーには大きな可能性がある
岡田辞めろと騒いで溜飲を下げたいだけの人や、ピッチの中のできごとしか興味のない人にはあまりおもしろくないかもしれませんが、広い範囲でサッカーの魅力を知りたい人には、何かしらの発見がある本になっていると思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。



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