「サッカーほど乱暴で不精なスポーツがあるだろうか」
2010年4月11日
毎日.JPのコンテンツ「毎日の本棚」にて、「蹴球(サッカー)ほど乱暴で不精なスポーツがあるだろうか」という趣旨の記事(書評?)がアップされた。
この記事いわく、
蹴球(サッカー)ほど乱暴で不精なスポーツがあるだろうか。考えてもご覧なさい。手を使わず、足で蹴(け)るだけのスポーツなんて!
その対極に野球はある。
とのことだ。まさにこの記事はサッカーを貶めたいがためだけの記事と受け止めても間違いないだろう。
別に僕も日本のプロ野球は好みじゃないし、高校野球だって軍隊式から脱退できないその姿はいかがなものかと思う時だってある。しかしそのスポーツそのものを貶したり非難したりすることは無かったように思う。悪いのは競技ではなく、取りまとめている団体や人物に問題があると考えているからだ。それでもこの「登」という人物は言う。サッカーはスポーツで最も乱暴で不精だと。このサッカーに対する憎しみに近い敵対心はどこから来るのだろう?
そうでなくてもこの不況の中スポーツは日本の中でも肩身の狭い思いをすることが多く、少なくとも同じスポーツというジャンルの仲間として、共にスポーツをすることの大切さをアピールするべきなのではないだろうか?ちょっと気に食わないからといって、こうした完全否定の記事をアップする必要がどこにあるのだろう。せめてトムとジェリーではないけど「仲良くけんかしな」のレベルにとどまっていて欲しい。
それよりも絶望的なのが、こういった記事が全国紙(というある程度信頼性のあるメディアのインターネット版)に載ってしまうこと。仮にも今年は世界最大のスポーツの祭典W杯があり、各メディアは少なからずその盛り上がりの恩恵を受けようと考えるはずだろう。そのW杯の直前でこのような記事がアップされてしまうのは、明らかにサッカーファンよりも野球ファンの心情に訴えたほうが得策だとメディアが考えているからに他ならない。(実際には何も考えていないのだろうけど)
色々なところで語られる「各メディアのサッカーつぶし」が本当に存在するのだとしたら、僕らサッカーファンやサッカーを普及させたいと願っている人間は、W杯のある今年こそ危機感をもたなければいけないのかもしれない。
なお最後に細かいことを言うと、この毎日の記事は蹴鞠もセパタクローも否定しているようだ。
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今週の本棚・MAGAZINE:『週刊ベースボール 4月5日号、12日号』 (毎日の本棚)
(中山記男)


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