ヨーロッパリーグで輝いた原石たち
2010年5月 7日
いよいよ決勝を残すのみになったUEFAヨーロッパリーグ。準決勝ではホームスタジアムでの優勝を夢見たハンブルガーSVが無念の敗退。ファイナルの組み合わせは、スペインのアトレティコ・マドリーとイングランドのフルアムという、非常にフレッシュなカードになりました。
今シーズンは番組でもハイライトを作成した都合上、ここまで行われた全204試合の映像をチェックすることができました。そんな中からまだまだ有名ではないものの、キラリと輝く個性を随所に発見することができたので、今回はヨーロッパリーグで活躍したブレイク候補の選手たちをご紹介したいと思います。なお、ハイライトはゴールシーンがほとんどなので、前目の選手が多くなるのはご了承下さい。
FWオスカル・カルドーソ(ベンフィカ・パラグアイ代表)
1983/5/20生まれ 192センチ、91キロ
現在9ゴールでヨーロッパリーグ、24ゴールで国内リーグの得点ランクトップを走る大型FW。利き足の左から繰り出す破壊的なシュートと、打点の高いヘディングが特徴的な万能型ストライカーで、パラグアイ代表としてワールドカップでもしかしたらブレイクするかも。ちなみにニューウェルス時代はFC東京にも在籍した“ササ”サルセードとコンビを組み、南米を席巻。コパ・リベルタドーレスではササが得点王を獲ったものの、個人的にはカルドーソの方が凄いと思ってました。
FWロメル・ルカク(アンデルレヒト・ベルギー代表)
1993/5/13生まれ 192センチ、94キロ
16歳でベルギーリーグの得点王となったことで一躍有名になったルカク君は、ヨーロッパリーグでもキッチリ活躍。強豪ハンブルガーSVからもゴールを奪うなど、トータルで4ゴールを挙げ、チームのベスト16進出に貢献している。この選手も体格を生かしたヘディングなど、豪快さを生かした多彩なゴールバリエーションに加えて、抜群のスピードも誇り、スケールの大きさは近年の10代でも随一。ここ数年でビッグクラブへの移籍は間違いない所。
MFエデン・アザール(リール・ベルギー代表)
1991/1/7生まれ 170センチ、63キロ
16歳でリーグ・アンにデビューした俊英。既にフル代表でも11キャップを記録している。
基本的には中盤で起用されることが多いが、その豊かなスピードと高いテクニックから、所属クラブではウイングを任されることも少なくない。ヨーロッパリーグでもグループリーグ第3節では50メートルを独走するドリブルシュートを決めた。国内リーグではチーム最多の試合出場を数えるなど、リールには欠かせない選手だが、もはや移籍は秒読み。
MFソティリス・ニニス(パナシナイコス・ギリシャ代表)
1990/4/3生まれ 173センチ、68キロ
16歳で国内リーグとUEFAカップでデビューし、その年に国内最優秀若手選手賞を獲得。代表でも18歳でのデビュー戦で史上最年少ゴールを奪い、パナシナイコスではクラブ史上最年少キャプテンに就任するなど、とにかく最年少と名の付く記録を更新しまくっている注目株。精度の高さと小柄な割にはパンチ力のあるキックが特徴で、ヨーロッパリーグでもベスト32の2nd-Legでは1ゴール1アシスト1PK獲得でローマを粉砕する立役者となった。
FWマーク・ヤンコ(ザルツブルク・オーストリア代表)
1983/6/25生まれ 196センチ、90キロ
2008-09には2位に12ゴールもの差を付ける39ゴールをマークしてオーストリアリーグ得点王に輝いた長身ストライカー。負傷による長期離脱などもあって代表では真価を発揮し切れていないが、それでも15試合で7ゴールと高い決定力を持つ。ヨーロッパリーグでもセットプレーに左足を伸ばしてのゴールやこぼれ球に詰めてのゴール、一瞬でDFラインの裏に抜け出すゴールなど、得点感覚の高さを見せつけた。
MFソメン・チョイ(ザルツブルク・カメルーン代表)
1983/3/29 190センチ、87キロ
ポジションは守備的な中盤を務めるが、国内リーグでも8ゴールを挙げるなど得点力の高いMF。ヨーロッパリーグでもグループリーグ第5節では2回の鋭い切り返しでDFを翻弄すると、GKをあざ笑うようなループを決めるなど、チームを牽引した。ちなみにザルツブルクの前に所属していたノルウェーのスタバエクではリーグMVPを獲得。カメルーン代表にも選ばれており、6月14日に日本代表と対峙する可能性も十分。
MFアデム・リャイッチ(パルチザン→フィオレンティーナ)
1991/9/29生まれ 181センチ、69キロ
17歳でトップデビューを果たすと、国外ビッグクラブによる争奪戦の末にマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が予定されていたが、結果的に消滅。ヨーロッパリーグでもグループリーグ第4節では悪いピッチで弾んだボールをダイレクトで左隅へ叩き込む技術の高さを見せ、この1月からフィオレンティーナへ移籍した。タイプ的にはテクニックを生かしたファンタジスタ系で、風貌も含めて少しアイマールを逞しくした雰囲気。ワールドカップメンバーへの滑り込みなるか。
MFルーベン・ミカエル(ナシオナル→ポルト)
1986/8/19生まれ 175センチ、73キロ
ナシオナルというC・ロナウドの出身地として有名なマデイラ島の小クラブ所属ながら、グループリーグから強烈な右足ミドル、ドリブルシュート、直接FKなどゴールを量産していたのでやたらに名前を見るなあと思っていたら、1月にポルトへと移籍。すぐにレギュラーを掴むと、早速チャンピオンズリーグにも出場。まさにヨーロッパリーグから巣立っていったような印象の選手。右足の精度は非常に高い。ただ、風貌は若干寂しくなった髪の毛も相まって23歳にはとても見えない。
この8人以外にも、ジェルヴィーニョ(リール・コートジボワール代表)、イヴァン・ペリシッチ(クラブ・ブリュージュ)、ドルジ・クエマハ(クラブ・ブルージュ・カメルーン代表)、ジョナタン・レゲアー(アンデルレヒト)なども今後に注目したい20代前半の選手たち。やはりヨーロッパリーグにはこれから頭角を現しそうな原石がゴロゴロ転がっていましたよ。
なお、今週のFoot!は、幸谷秀巳さんをお迎えして、“今シーズンの戦術トレンド”と題して、最近のヨーロッパでなぜ4-3-3が流行ってきているのかなどをヒデミの分析でお送りしますのでお楽しみに!
WORLD SOCCER NEWS「Foot!」
初回放送は毎週金曜23:00-24:00。


このエントリーのはてなブックマーク (-)についたコメント




