「感動」や「お礼」ではなく「解説」を
2010年7月 2日
パラグアイ戦翌日の新聞や朝の情報番組を見ると司会者やコメンテーターが口をそろえて 「感動をありがとう」 「勇気をもらいました」 「日本代表にお礼を言いたい」などと語っている。
ジャーナリストの上杉隆氏はそうした現状に「仮にも公共の電波を使って、「感動したり」、「お礼をしている」ヒマがあったら、日本の敗因、もしくはパラグアイの勝因について、解説の一つでもしてもらいたいものだ」と苦言を呈している。
そして「サッカー評論家たち自らが、敗戦後に「感動したり」、「勇気をもらったり」しているようでは、何年経とうが、私たちが日本代表の「ベスト4」をみることはできないであろう」と。
またニューズウィーク日本版編集長の竹田圭吾氏は、パラグアイ戦の敗戦、今大会での日本代表の戦いについて「直後の報道だけではすっきりしない部分がかなり残る」として次のように語っている。
「強化試合で直前まで機能していないように見えたチームが短期間であそこまで変わったからには、代表チームの中で何かが起きたに違いない。アメリカのプロスポーツでは「ケミストリー(化学反応)」という言葉をよく使うが、メンタリティーも技術も世代感覚も異なる選手とスタッフが交じり合う中でどんなムードや考え方が生まれ、それが互いにどう影響したのか。それがつぶさに取材され報道されるまでは、ありきたりな言葉でほめるのは控えておくのが、本当の意味で歴史的な今回の代表チームへの礼儀のような気がする」
コラムの中で上杉氏はオシム氏の言葉を何度か参照している。そのオシム氏をメインコメンテーターに起用したスカパー!がわかりやすい例だが、メディアの中にも、感動の安売りではなくサッカーの本質を伝えていこうという動きはあるし、そうした情報を求めているファンも増えてきている。
日本サッカーの成長のためには、それを伝えるメディアや評論家、ジャーナリストの成長もまた不可欠だ。
LINK
ワールドカップ敗退で歓喜している国に、
ベスト4など永遠に無理な話だ (上杉隆)
日本代表をほめたくない理由(竹田圭吾)


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