天皇杯2回戦プレビュー
2010年9月 4日
では、以下どうぞ。
ヴァンフォーレ甲府×松本山雅FC
17:00キックオフ@小瀬スポーツ公園陸上競技場
甲府と松本。特急あずさが約1時間15分で結んだ両都市に本拠を置く2クラブが、小瀬で激突する。積年のライバルである長野パルセイロを下し、天皇杯へ駒を進めた松本山雅は、初めて臨んだJFLで序盤こそ苦しんだものの、ここに来て勝ち点を伸ばし、まだ4位以内も手の届く位置にある。負傷明けの小林陽介も1回戦で2ゴールと復調をアピール。柿本倫明との2トップに期待が掛かる。また、このクラブで特筆すべきは、サポーターの熱さ。昨年の全社で平日にも関わらず、市原スポレクや市原臨海に大挙して押し寄せていたその熱意は本物で、今シーズンのホーム平均観客動員4,736人はJFLにおいて驚異的な数字。隣県だけに小瀬のアウェイゴール裏は間違いなく緑に染まるはずで、この後押しを得て前々回の湘南、前回の浦和に続く、3年連続のジャイアントキリングを狙いたい。
アルビレックス新潟×ツエーゲン金沢
18:00キックオフ@東北電力ビッグスワンスタジアム
1回戦では昨シーズンまで北信越リーグで鎬を削っていたJAPANサッカーカレッジを後半の3ゴールで振り切り、同門対決の夢を打ち砕いて勝ち上がってきたツエーゲン金沢が、J1で優勝争いを繰り広げるアルビレックス新潟に挑む。シーズン前には久保竜彦、山根巌など名前のあるベテラン勢が加入。さらに、シーズン中にも徳島から挽地祐也、横浜FMから斉藤陽介、湘南から林慧を獲得するなど、積極的な補強策を打ち出している金沢。中でも、新潟から期限付き移籍中の長谷部彩翔は中盤で欠かせない戦力に成長。ユース時代から在籍していた古巣相手に、彼が成長した姿を見せられればゲームは面白くなるはず。また、セットプレー時には、高さに絶対の自信を持つキャプテンのCB諸江健太にも注目したい。
町田ゼルビア×東京ヴェルディ
19:00キックオフ@西が丘サッカー場
東京に本拠地を置く2チームの激突。来シーズンのJリーグ参入を最大の目標としてJFLを戦っている町田ゼルビアにしてみれば、このゲームは1つの試金石になる。町田の注目はJFL屈指の2トップ。昨シーズンはJ2のロアッソ熊本で10ゴールを挙げた木島良輔と、関東リーグ時代からチームを支えてきた勝又慶典が、迎え撃つ東京ヴェルディのこれまたJ2屈指と言っていいCBコンビの土屋征夫と富澤清太郎を打ち破れるかどうかが、最大の焦点になる。さらに、地元への帰還で水を得た魚のように右サイドを疾走する星大輔のパフォーマンスも、そのプレースキックの精度も含めて、町田の勝敗に与える影響は小さくない。就任1年目の相馬直樹監督が、クラブ史上初となる天皇杯挑戦でリーグ戦に弾みをつけるべく、東京下克上を狙う。
徳島ヴォルティス×ガイナーレ鳥取
19:00キックオフ@鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
今シーズンのJFLで首位を独走するガイナーレ鳥取が、昇格争いを繰り広げているJ2・7位徳島ヴォルティスのホーム、ポカリスエットスタジアムに乗り込む。鳥取は今シーズンから加入した小針清允、喜多靖、服部年宏、美尾敦らが早々にフィットし、リーグ最多得点に最小失点と無類の強さを発揮。既にJリーグ昇格条件の1つである4位以内を、ほぼ手中に収めている。ゲームの見所は、柿谷耀一郎、倉貫一毅、濱田武、島田裕介で組む高い構成力を有した徳島の中盤を、鳥取がどれだけ寸断できるか。服部の舵取りがチームの鍵を握るのではないか。リーグ戦で10ゴールを挙げている、JFLでは唯一のコートジボワール人プレイヤー、FWハメドの爆発も勝利には不可欠な材料と言えそうだ。
ベガルタ仙台×ソニー仙台FC
19:00キックオフ@ユアテックスタジアム仙台
仙台をホームとする2クラブの対戦が実現した。公式戦では実に98年の旧JFL第23節以来、12年ぶりの顔合わせとなる。昨シーズンは、クラブ史上最高位となる3位に輝いたソニー仙台。今シーズンは12位と、やや苦しんでいるとはいえ、公式戦でベガルタと戦えるということでモチベーションは高いはず。キーマンは元日本代表GK瀬田龍彦氏の実息である、ボランチの瀬田貴仁。横河武蔵野FCには実兄の達弘が所属し、JFLでは“瀬田ダービー”が年2回行われるが、今回は自身初となる“仙台ダービー”でその実力を披露したい。なお、前回対戦時のメンバーで唯一の生き残りはベガルタのボランチ千葉直樹。90分フル出場で1-3の勝利に貢献している。まだ当時のチーム名がブランメルだったのも懐かしい所。
FC東京×駒澤大学
19:00キックオフ@味の素スタジアム
今大会の中でも注目チームの1つだった東京ヴェルディユースに、シュート数は下回りながらも後半に挙げた1点で競り勝った駒澤大学が、東京の最高峰に位置するJクラブへ挑戦する。総理大臣杯を制した大学サッカー界屈指の強豪校で、1年生ながらスタメンを張るのが、この冬の選手権で初出場初優勝を成し遂げた山梨学院大附属高出身の碓井鉄平、同じくルーテル学院の一員として出場した選手権で見事得点王に輝いた山本大貴、名門・前橋育英でインターハイ優勝を経験した田中雄一の3人。特に田中はFC東京U-15深川の出身だけに、味スタでのゲームは他の選手以上に気合が入るはず。持ち場の左サイドで下部組織時代の先輩である大竹洋平や椋原健太とのマッチアップが実現すれば、そこがゲーム自体のホットゾーンになる可能性が高そうだ。
清水エスパルス×Honda FC
19:00キックオフ@アウトソーシングスタジアム日本平
こちらも静岡県勢同士の対戦。J1で3位の清水エスパルスに、JFL3位のHonda FCが立ち向かう。最近では2年おきに優勝していた“JFLの門番”も、昨シーズンは7位に低迷。今シーズンこそ、ここまで3位に付けてはいるものの、首位を走るガイナーレ鳥取とはポイント差も13に広がり、2年ぶりの王座奪還も極めて厳しい状況にある。個人に目を移すと、共にJFL通算100ゴールを越えた新田純也と鈴木弘大のFWコンビや、7月の町田ゼルビア戦で前人未到のJFL通算300試合出場を達成した石井雅之など、レジェンドの域に達しかけている選手もいる中、特に注目したいのが10番を背負う柴田潤一郎。164センチと小柄ではあるものの、いかにもレフティらしい高い技術からのドリブルやスルーパスは一見の価値アリ。藤本淳吾は代表招集で不在だが、兵働昭弘や太田宏介らと左足1本で張り合う姿を是非見せて欲しい。
ということで、上記のゲームも含めて32会場でJリーグのクラブが登場する2回戦が行われますので、お近くの方は是非スタジアムへ!
さて、来週のFoot!は倉敷さんのスペイン出張に伴い、MCに平畠啓史さん、ゲストに福西崇史さんをお迎えして、“Jリーグ特集“をお送りしますのでお楽しみに!


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