コラム

サッカー棚のある書店(5)「ジュンク堂書店池袋本店」

岡田康宏(サポティスタ)

「サッカー馬鹿につける薬」の製作中、編集の小杉さんと「本屋さんでサッカーの本が充実しているお店ってなかなかないよね」「そもそもスポーツ本の棚だって、しっかりしているところは意外と少ないんじゃない?」「書店の店員さんにはスポーツに興味のない人が結構多いんだよね」という話になった。

で、せっかくの機会だし「サッカー馬鹿につける薬」発売のキャンペーンをかねて、サッカー本をポップ付きで並べてくれる本屋さんを伺って、担当の方に直接話を聞いてみようか、ということで生まれたのがこの企画。
 
第5回目は、池袋の「ジュンク堂書店池袋本店」に行ってきました。

ジュンク堂書店
http://www.junkudo.co.jp/

ジュンク堂書店池袋本店
http://www.junkudo.co.jp/ikebukuromap.htm
http://media.excite.co.jp/book/shop/shop08.html



B1から9Fまでの10フロア、都内最大級の売り場面積を誇るジュンク堂書店池袋本店は池袋駅東口、ちょうど前回取り上げたリブロのすぐ先にある。

「人の流れを考えたとき、駅からはリブロさんが先にあるじゃないですか。あちらは、デパートの中に入っているというのもあって女性向けで、面陳で華やかにやっているので、うちは品揃えで。あちらで面陳しているのを刺しにして点数を増やして、ということをやっています。どちらかというと男性のお客様の方が多いかなと」

このお店の特徴としては、その売り場面積の広さもさることながら、まるで図書館のように棚がずらっと並んでいること。普通は、売れ筋の本を平積みにして大きく展開したりするのだが、ここではそういった派手な展開よりも、棚差しにして置ける本の種類を増やし品揃えの豊富さを重視している。

「スポーツのコーナーで気をつけているのは、、他に置いていないものを絶対に切らさないように、ということです。例えば、ラクロスだとか、乗馬のコーナーを設けたりとか。種類を欠かさないように。今流通しているものは、できれば全部置きたいと考えています」

メジャースポーツからマイナースポーツまで、様々な種目の本が一通り揃っているのがこのお店の強み。とにかく、スポーツの本ってこんなに出ていたのか、と驚くような品揃えなのだ。



担当の中益さんにサッカー棚の売れ筋を聞いてみる。

「選手1人をフォーカスしたものよりも、それこそ『サッカー馬鹿につける薬』のように読み物の方が売れますね。それから、監督ものは結構出ます。岡田監督の本も最近重版がかかったんですけど結構出ていますよ」

読み物系では、戸塚啓さんや西部謙二さんが人気。また、安藤隆人さんの「高校サッカー&Jユース 強豪・有力チーム徹底ガイド」や、えい出版の「ユニフォームカタログ」「世界のサッカーエンブレム」など資料性の高い本は息が長く、実技系だとプレーヤー向けのものより指導者向けの本の方が良くでるという。

話を聞いていて気づいたのは、ちょうど前回紹介したリブロと、お客さんの層や売れ筋の分野が、ほとんど正反対だということ。書店の側でもそれぞれの立地や長所に合わせて棚を作り、お客さんの側でも自分に合ったお店を選び、自然と住み分けができているということだろう。

お目当ての本を探しにくる場合ももちろんだけど、自分の普段知らないジャンルで、どんな本が出ているのか、書棚を見るだけでそのジャンルが一望できるのは、圧倒的な品揃えを要するこの店ならではのおもしろさかもしれない。

サッカー棚のある書店(1)「紀伊國屋書店新宿本店」
サッカー棚のある書店(2)「書泉ブックマート」
サッカー棚のある書店(3)「ブックファースト ルミネ新宿2店」
サッカー棚のある書店(4)「リブロ池袋本店」

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